Octane RenderでAOVを正しくレンダリングする際の設定を忘れていた話

 Octane Renderで映像のレンダリングをしている時、Multi-passのファイルの保存先を指定しているのに、レンダリングした結果のファイルを開くとbeauty以外のaovが存在しなくてレンダリングし直さざるを得ない事があった。
 aovが正しく書き出されている時もあれば無い時もあり、発生条件がランダムだった為、何が原因でそうなっているのか分からなかったのでずっとなんでや…と思っていたのだが、割とシンプルな方法で解決する事が出来たので自分が忘れない為にメモとして残しておこうと思った。

 今回の話は振り返ってみたら割と初歩的な話だったので、普段からOctaneを使われてる方にはそんな事知ってるよ…という話かもしれないので書くのは若干恥ずかしい話でもあるのだが、自分が今後同じミスをしてしまっては困るのでメモとして残しておこうと思った。


aovが正しくレンダリングされない原因

 早い話、原因はC4DのRender Settings > Save > multi-passを有効にしてしまっていた事だった。Octaneはサードパーティ製のプラグインなので、Render SettingsのOctane Renderのタブの中にRender AOV groupにaov付きのファイルの保存先を指定する所があるのだが、C4D側でmulti-passを有効にしているからいいでしょ…と思ってここを設定していなかったのが良くなかったらしい。



 その設定でもaovが正しく書き出される場合もあるのだが、10カットの内1つとか、3分の2くらいの数のカットのaovがbeautyのみになる事があり、発生条件もランダムだったので、原因はなんだ…?とずっと思っていた。


解決に至るまで

 未解決のまま放置してはさすがに困るので、同じ症例に遭遇している人はいないのかと思い、OTOYのフォーラムを見た所、運良く同様の現象に遭遇している人がおり、解決方法も案内されていた。



 前途で述べた通り、Render Settings > Octane Render > Render AOV group内にあるaovファイルの保存先を正しく指定すれば問題は解決する。
C4D側のmulti-passの保存先は特に指定せずにチェックを外してしまってOKという事だった。


 初歩的なミスで本当に恥ずかしい話なのだが、この方法で100カット以上のレンダリングを行ったが同様の現象には遭遇しなかったのでこれで無事解決になった。
 C4DもOTOYも悪いという話ではなく、単純にそこに気付けなかった自分が悪いという話なのだが、今後はちゃんと覚えていこうと思った。